支部では、師範研修会を伝達の場とし「カリキュラムの定着」という大前提について、まずは支部の実態を知るところから始まりました。
（中略）…「統一カリキュラムの定着」をテーマに、毎回資料を配布し、育成講座に出席した人を中心に、講座の流れに沿って実施しました。

（中略）…継続は力なり、楊名時八段錦・太極拳の骨格をなす基本となる部分は、常に変わることなく伝え続けていくことで、それぞれがより長く深く楽しみながら学び続けることができ、やがて次の世代へとつながっていくのだと思います。

名時先生が太極拳を日本に広められた時代背景と、歩まれた道を知り、心と技を正しく伝えていくことで、楽しみながら支えあい、よかったと共感した仲間が指導者となって、次の世代へとつながっていきます。特に指導者は「カリキュラム」を守る大切さを認識し「変わらぬ心と技」を伝承していかなければ、いつか楊名時太極拳は形を変え、名時先生の伝えようとした心まで消えてしまうのではないでしょうか。