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楊名時太極拳の主な出来事

1960

  • 第1期 草創時代
    •  1949年に新中国が誕生しました。中国がこれから国づくりをするには、健康な人づくり、体力づくりが必要で、太極拳もそのために役立つ一つとして重要だと、全国から太極拳の専門家を集めて、1956年8月、簡化太極拳が制定されました。制定の中心にあたられたのが、李天驥先生です。
    •  1960年(昭和35年)は、私が日本空手協会の師範をとった年でした。35、6歳でした。私は、学校で中国語をいろいろ教えていました。その一つ、アジア・アフリカ語学院の中国語の学生に簡化太極拳を紹介しました。柔道、空手、剣道などは大学を通して普及しましたが、太極拳はそうはいきませんでした。(楊名時)

1967

  • 第2期 日本武道館時代
    •  1967年(昭和42年)1月11日、社団法人日本空手協会の鏡開きにおいて太極拳を紹介。前の年の暮れに中山正敏先生から紹介してくれないかと言われたのです。それが日刊スポーツに紹介され、それを見た武道館の三浦英夫さんから連絡があり、再三辞退しましたが、自分にとっても勉強になることでしたので引き受けました。そして日本武道館で、毎週木、金曜日夜、稽古が始まりました。最初の5年間は一日も休まずに通いました。
       苦労も多かったが、実りも相当ありました。文化出版局から『太極拳』(レモン新書・19)を出したのは、1971年(昭和46年)12月でした。
    •  その頃から今日までずっと歩みをともにしている仲間もいますが、別れもありました。試練を受けた時期でした。勝負をしない、それぞれの健康を願うような太極拳がわたしの夢なので、とうとう武道館から離れました。
    •  抱一龕の教室が始まり、八重洲の平和相互銀行の上でやったりした時期でもありました。
    • (楊名時)
    •  
    • 1972年 楊名時先生『太極拳』出版記念会(6月)
    • 1973年 東京YMCA体育館で開講(6月)、第1回健康と長寿の集い(名古屋ナショナルホール)、第2回健康と長寿の集い東京大会(朝日新聞東京本社講堂)で楊名時先生が太極拳を指導(11月)

1974

  • 第3期 カルチャ−センター時代
    •  1974年(昭和49年)5月、新設の朝日カルチャーセンターの教室が始まりました。空手、ヨガ、太極拳が入りました。生涯学習における太極拳の指導は楊名時が草分けです。太極拳の普及にとっても、私自身にとっても大きな力になっただけに画期的なことでした。(楊名時)
  • 新宿・朝日カルチャーセンター(5月)、名古屋・朝日文化センター栄教室・柳橋教室で講座を開設(7月)

1975

  • 楊名時八段錦・太極拳友好会発足(1月)、第1回総会開く、同総会に合わせて文化出版局から楊名時先生『写真版太極拳』出版(6月)
  • 雑誌『マネジメント』(日本能率協会発行の月刊誌)に「太極拳健康法」を8月から10回連載

1976

  • 楊名時先生『Tai−Chi Chuan for Health and Beauty』出版(3月)
  • 『健康と長寿』誌の「誌上講座」始まる(6月号より)
  • 横浜・日本生涯教育センター教室(4月) 朝日新聞東京本社太極拳クラブの稽古始まる(9月)

1977

  • 新書版『太極拳』が9刷に(5月) 会報『太極』創刊(9月)
  • 楊名時先生と吉田誠三先生との共著『まさつと呼吸健康法』を文化出版局より出版(11月)

1978

  • 電通・太極拳クラブと朝日カルチャーセンター・札幌(4月)、立川の朝日カルチャー教室(9月)、主婦の友文化センターと大阪・朝日カルチャーセンター教室(10月)などに太極拳教室開講相つぐ
  • 新書版『太極拳』11刷および『写真版太極拳』2刷発行(12月)

1979

  • 楊名時先生『125歳まで生きられる』を出版(1月)
  • 船橋西武のカルチャー教室(3月)、東京・池袋のサンシャインシティ内にある東京文化センター、横浜・朝日カルチャーセンター、NHK文化センタ−の各教室が開講(4月)
  • 『改訂版太極拳』出版

1980

  • 日本テレビで太極拳放送(1月)
  • 中国武術代表団東京公演(7月)
  • 横浜の学校給食の栄養士・調理師1,300名に太極拳講習会(8月)
  • 東京弥生会館(9月)、スポーツ会館(10月)教室開講
  • 楊名時先生『太極拳のゆとり』出版(12月)

1981

  • 松本太極拳協会発足(5月)
  • 太極拳の通信教育始まる
  • 楊名時先生と中国太極拳の旅-日中友好武術交流の旅(9月)

1982

  • 名古屋支部発足(1月)
  • 帥立志先生初来日される(1月~2月)
  • 李天驥先生、沙国政先生来日される(11月~12月)
  • 太極拳・八段錦のビデオカセットできる(3月)、『改訂版太極拳』通算20刷に(10月)、講談社『太極拳』出版される(12月)
  • 後楽園球場で健康太極拳の集い(8月)
  • 第8回総会開かれる(「楊名時太極拳連盟」が発足してはじめての総会、日中国交回復10周年の年)(6月)
  • 連盟のワッペン決まる(黒赤の陰陽模様に白鶴を配したもの)

1983

  • 名古屋・鶴舞公園(4月)、東京・代々木公園(6月、10月)などで青空太極拳が行われる
  • 李徳印先生、蔡鴻祥先生と交流(11月) 
  • 第1回指導者研修会を箱根で開催
  • 文化出版局『改訂版太極拳』通算23刷,講談社スポーツシリーズ『太極拳』4刷に

1984

  •  「自他共栄」の精神が必要なことは、武道だけでなく、すべてのことに言えることではなかろうか。人間関係もおれがおれが、と自分だけ、肩肘を張っていると、決してスムーズにいかない。
     私は、ふだんの稽古のときに、自分の健康・幸せを願うと同時に、仲間の健康、幸せを願いながら、いっしょに稽古しようと申し上げている。半分は自分の健康・幸せを、半分は仲間の健康・幸せを祈りながら稽古しようと言っている。(楊名時)
  • 伊勢神宮奉納演舞(4月)
  • 茨城県支部発足(5月)
  • 名古屋で交流会(9月)
  • NHKテレビ「婦人百科」に出演(9月、10月)
  • 楊名時先生の新刊『太極拳のすすめ』出版(10月)
  • 馮志強老師、王新武老師と交流(12月)

1985

  • 明治神宮で奉納演舞(4月) 
  • 「NHKやさしい健康体操・太極拳」出版(10月)
  • 李徳印先生、李徳芳先生と交流 
  • 増上寺で、資生堂「椿拳」の発表(11月)

1986

  • 熱田神宮奉納演舞(4月)
  • 第12回総会に李天驥先生ご招待
  • NHKテレビ「婦人百科」の太極拳再放送
  • コミュニティ・カレッジ通信教室始まる

1987

  • 平安神宮奉納演舞(4月)
  • 第1回アジア武術選手権大会で表演(9月)

1988

  • 楊名時先生、鑑真和上上陸地、坊津を訪ねる旅をされる
  • 水戸光圀公と朱舜水先生をしのぶ太極拳の集い(4月)
  • 千葉県支部発足(8月)

1989

  • 全国大会横浜大会(4月)
  • 楊名時先生、国立劇場で演舞(8月)
  • 第1回秋の指導者研修会(10月)

1990

  • 第1回師範会(2月)
  • 成田山全国大会(4月)
  • 1991年楊名時太極拳カレンダー発行
  • 『英語版太極拳』(Tai−Chi Chuan for Health and Beauty)第2刷を友好会で発行

1991

  •  楊名時太極拳は30年の歩みがあり、日中国交回復前の1960年に私は日本で太極拳を広め始めましたが、今年で31年たってもまだ仲間が辞めないで広がっているということは、私どもの太極拳はすばらしいものであるとつくづく感じております。
     太極拳も、世の中も移り変わって行きますが、古き良きものをたいせつにし、時代とともに新しく生きるために、伸びるために必要なものを取り入れる、そのような太極拳を心から願っています。
     私どもは、信念をもって、自ら信じたことを素直に、一筋に続けてまいりました。和の心をたいせつにしながら、健康、友好、平和を願って、太極拳をやってきました。これが尊いのだと思っています。(楊名時)
  • 『楊名時太極拳三十年史』完成(7月) 
  • 中国の水害に義援金を贈る(10月)
  • 楊名時先生の新刊『八段錦』出版(10月)

1992

  • 楊名時先生の新刊『気功太極拳24式』出版(8月)
  • 日中国交正常化20周年記念行事に大訪中団(9月)
  • 東中野駅前ホシノビル3階に新事務所開設(12月)

1993

  • 「太極道」が提唱され、新ワッペン(つがいの鶴のデザイン)できる
  • 楊逸子様ご逝去(8月)
  • 楊名時先生『大東文化大学創立70周年記念論集』に「太極拳と心」という論文を執筆
  • 楊名時先生の新刊『楊名時の生きる心 動く心』出版(9月)

1994

  • 楊名時先生、円覚寺夏期講習会で講演(7月)
  • 楊名時太極道伊勢神宮奉納演舞全国大会(10月)
  • 「楊名時先生の古希をお祝いする会」開かれる(10月)

1995

  • 「阪神・淡路大地震救援金」(義捐金)を社会福祉法人朝日新聞東京厚生文化事業団と日本赤十字本社を通して寄託(1月)
  • 楊名時先生、大東文化大学名誉教授に(4月)
  • 中国全国老年太極拳大会を支援し友情表演訪中団(4月)
  • 楊名時先生の新刊『太極の道』出版

1996

  • 楊名時会長の大東文化大学名誉教授就任、機関誌『太極』100号発行記念、師範1,000名突破記念祝賀会開かれる(11月)

1997

  • 岡山県支部発足(7月)
  • 千葉県支部10周年記念大会、名古屋支部設立15周年記念交流大会(5月)、大阪支部大会と関西支部新発足の会、朝日カルチャーセンター社外講座、岡山県支部発足記念大会(7月)、青梅楊名時太極拳の集い(4月)、長野教室戸隠交流会(6月)など各支部で記念大会続く

1998

  • NPO法による法人化申請(12月)

1999

  • NPO法人日本健康太極拳協会発足(6月)
  • 東京都支部発足(10月)
  • 楊進先生を団長として23名による第4回海外太極拳交流ミッション「ニュージーランド太極拳交流の旅」(12月)

2000

  • 武相支部発足(1月)
  • 福島県支部結成大会と記念研修会(5月)
  • インターネットホームページ開設(7月)
  • 楊名時太極拳40周年記念・NPO法人日本健康太極拳協会誕生記念、師範2,000名突破、師家・楊名時先生の喜寿をお祝いする祝賀会が東京のホテルニューオータニで開かれる。
  • 『楊名時太極拳四十年史』発行(10月)

2001

  • 三重県支部発足(4月)
  • 栃木県支部、広島県支部発足(4月)
  • 楊名時先生の自叙伝『太極 この道を行く』出版(5月)
  • 奈良県支部発足(7月)
  • 第1回支部長会議開催(10月)
  • 楊進先生を団長に第5回海外太極拳交流会として28名で台湾研修旅行(11月)

2002

  • 横浜支部(現神奈川県支部)、岐阜県支部発足(3月)
  • 静岡県支部発足(7月)
  • 福岡県支部発足(9月)
  • 宮城県支部発足(11月)

2003

  • 第6回海外太極拳交流として、楊進理事長を団長に、総勢83名で春節の昆明・大理を訪れ、沙国政武術館で交流会を行った(1~2月)
  • 山梨県支部、長崎県支部発足(4月)
  • 神奈川県支部発足(6月)

2004

  • 第7回海外太極拳交流会として、楊進理事長を団長に53名がシンガポールを訪問(1月)
  • 石川県支部発足(5月)
  • 新潟県支部発足(7月)
  • 大分県支部発足(9月)
  • 師家・楊名時先生傘寿祝賀会が東京・ホテルニューオータニで開催される。祝賀会に合わせて、楊名時著・中野完二編で『〈太極〉巻頭文集』が日本健康太極拳協会から発行された(10月)

2005

  • 第8回海外太極拳交流会として、楊進理事長を団長に101名が中国の古都・西安を訪問(3月)
  • 群馬県支部発足(5月) 
  • 京都府支部、大阪府支部、兵庫県支部が発足(6月)
  • 師家・楊名時先生急逝される(7月)
  • 岩手県支部発足(7月)
  • 東京・帝国ホテルで楊名時先生「お別れの会」(7月)
  • 長野県支部発足(8月)
  • 本部道場会館(楊名時太極拳記念会館)落成(10月)
  • 秋田県支部発足(10月)

2006

  • 楊慧副理事長の楊名時八段錦・太極拳の特別研修教室が本部道場大稽古場で始まる(4月)
  • 楊進理事長による6回シリーズ研修会(規範教程の基本と実技研修)が本部道場大稽古場で始まる(4月)
  • 中国・太原市で師家・楊名時先生一周忌法要と第9回海外太極拳交流会。126名参加(6~7月)

2007

  • 師家・楊名時先生三回忌追悼の中国旅行(6月)
  • 青森県支部発足(7月)

2008

  • 諏訪大社奉納演舞(6月)
  • 楊進理事長の太極拳古典理論講座が本部道場大稽古場で始まる(10月)
  • 本部会員10,000名越える(12月)

2009

  • NPO法人日本健康太極拳協会10周年記念全国大会(祝楊名時八段錦・太極拳50年)を東京・千駄ヶ谷の東京体育館にて6,000名で開催(7月)
  • 和歌山県支部発足(10月)

2010

  • 帝国ホテルで楊名時太極拳50周年記念祝賀会(10月)
  • 『楊名時太極拳五十年史』が発行される(10月)