中国古来の武術を源とする調心・調息・調身を図る気功健康法です。1960年に楊名時師家により指導、普及を始められ、八段錦(医療体術)を加えて、誰にでもできる健康法として心を込めて、深い呼吸に合わせゆっくり動くことを基本としています。
簡化24式太極拳は、中国で1956年に伝統的な楊式太極拳を基礎に24の型に簡略化し編纂されたもので、制定拳の一種です。一方、楊名時太極拳は簡化24式太極拳をもとに、より調心・調息・調身を意識して、自分の健康と幸せのため、あわせて周りの人の健康と幸せを願う心で稽古を積み重ねる「技を競わない健康太極拳」です。
呼吸法に合わせて定められた八つの型を行う気功です。それぞれ身体を良くする効果が期待できるので医療体術とも言われています。心を込めて深い呼吸に合わせ、ゆっくり動くことにより心身をリラックスさせる中国古来の運動健康法です。
心を込め、深い呼吸に合わせてゆっくりと動く楊名時八段錦・太極拳の動作が、心身をリラックスさせ、健康の維持・回復につながるからです。八段錦などの気功が、内臓を強化するだけでなく、精神的効果を含めて総合的な効果があることは広く知られております。体と心とを分けるのではなく、一緒に調えていこうとするのがすばらしいところだと思います。それには、楊名時先生が言われるように、「心・息・動」(意識・呼吸・動作)を一つにするような、良い稽古が必要になると思います。特に深い呼吸とともに、心を込めての動きをすることで、良い作用をもたらすものと考えられています。
それぞれの動作や呼吸が内臓や大脳に刺激を与えることにより、内臓の働きを良くすると考えられます。
楊名時八段錦・太極拳は、心を込めて腹式深呼吸でゆっくりと動きますので、体調の悪い人でも、年配の方でも、女性でも無理なくできます。運動神経の鋭いか鈍いかということで申し上げれば、むしろ運動神経の鈍いと言われるような人が長続きすることが多く、りっぱに太極拳の華を開かせる方が多いようです。
ご希望される場所および時間帯によりご案内いたしますので、本部事務局にお問い合わせください。
基本的には見学・体験ができますが、各教室によって状況が異なりますので、教室の先生に確認してください。なお、服装については、動きやすいものであれば、何でも結構です。