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楊名時八段錦・太極拳を、老若男女を問わず健康増進のために広く普及し、以って社会に貢献することを目的とする。（定款より）
楊名時八段錦・太極拳は、1960年（昭和35年）に幼少期から太極拳をはじめ各種の武術を修めていた師家・楊名時により創始され、指導・普及してまいりました。中国古来の武術にその源を発する太極拳をもとに1956年に中国で制定された簡化二十四式太極拳に師家独自の工夫を加え、八段錦（中国古来の八つの医療体術）とあわせて稽古カリキュラムの二本柱となっております。
楊名時八段錦・太極拳は競わない太極拳でもあります。「健康・友好・平和」を基本的なスローガンとして掲げており、これは、自分の健康と幸せだけでなく、他者の健康と幸せも願い、広々とした、穏やかな心をもって接すれば、争いは起きないという師家の信念に基づいた言葉です。このように心を込めて、深い呼吸とともに、柔らかく、ゆったりと動くことで、高齢者でも、多少体調を崩しているときでも、無理することなく、稽古を継続していくならば、心身がリラックスして、自然に健康になり、若さを保つことにつながると考えます。
折しもコロナ禍の現在、太極拳には免疫力を高める効果もあることに注目が集まっておりますが、ほかにも、本協会の会員からは、日々の稽古により社会の大きな変化に一喜一憂せずに日常を落ち着いて過ごすことができている、という声も聞かれます。長らく世界一の長寿国であり、年々、高齢化社会が加速する我が国において、これから先も楊名時八段錦・太極拳が、本協会の認定団体である全国各地の支部を通して、広く人々に愛好されるならば、日本各地の地域の皆さまの心と体の健康を支えることに寄与し、そのことを以って必ずや社会に貢献できるものと信じております。
1999年、NPO法の成立に伴い東京都知事（本部事務所所轄）の認証を得て、任意団体「楊名時八段錦・太極拳友好会」から、NPO法人日本健康太極拳協会となりました。60年を超える伝統を引き継いで、これからも未来につながる活動を続けてまいります。
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